研究課題/領域番号 |
20H01929
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分15020:素粒子、原子核、宇宙線および宇宙物理に関連する実験
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
青木 貴稔 東京大学, 大学院総合文化研究科, 助教 (30328562)
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研究分担者 |
梶田 雅稔 国立研究開発法人情報通信研究機構, 電磁波研究所, 嘱託 (50359030)
阿部 穣里 広島大学, 先進理工系科学研究科(理), 准教授 (60534485)
酒見 泰寛 東京大学, 大学院理学系研究科(理学部), 教授 (90251602)
東條 賢 中央大学, 理工学部, 教授 (30433709)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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キーワード | 実験核物理 / 量子エレクトロニクス / 原子・分子物理 |
研究成果の概要 |
レーザー冷却技術を用いて原子・分子で電子の電気双極子能率(EDM)を10の(-29)乗 ecm まで測れば超対称性粒子の探索が可能である。そこで、我々は、強い内部電場を持つLiSr 分子実験を提案した。本研究では、分子生成のための光会合用レーザーシステムの作製、分子分光のため、461 nm光のインジェクションロックおよび大強度ECDLの作製、イメージインテンシファイアによる原子からの蛍光増幅に成功した。新しいEDM測定手法として、世界初となる量子エンタングル状態を用いたEDM測定法の論文が出版され、現在の上限値を2桁改善できることを示した。理論計算により、分子周波数およびEDMの研究を行った。
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自由記述の分野 |
実験核物理
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究で得られた成果は、第1には、分子生成および分子分光のための光会合用レーザーを自作して、超狭線幅のレーザーシステムを構築できた、ということである。光会合用実験では、分子生成のために数kHzつまり、1000億分の1の精度で光周波数を制御する必要があり、研究の結果、200 Hz、つまり、1兆分の1の精度のレーザーシステムの構築に成功した。 第2には、新しいEDM測定法の開発に成功したことであり、量子コンピュータの中心技術である量子エンタングル状態を素粒子物理学へ応用することで、世界初となる方法で現在の電子EDMの測定精度を2桁改善することができることを示した。
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