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2023 年度 実績報告書

単一火山を給源とする類似したテフラを識別・対比するための手法開発

研究課題

研究課題/領域番号 20H01982
研究機関東京大学

研究代表者

安田 敦  東京大学, 地震研究所, 准教授 (70222354)

研究分担者 藤井 敏嗣  山梨県富士山科学研究所, その他部局等, 所長 (00092320)
吉本 充宏  山梨県富士山科学研究所, その他部局等, 研究員 (20334287)
亀谷 伸子  山梨県富士山科学研究所, その他部局等, 研究員 (50848562)
杉山 浩平  東京大学, 大学院総合文化研究科, 特任研究員 (60588226)
嶋野 岳人  常葉大学, 大学院・環境防災研究科, 教授 (70396894)
西澤 文勝  神奈川県立生命の星・地球博物館, 企画情報部, 学芸員 (70813905)
田島 靖久  日本工営株式会社中央研究所, 先端研究センター, 研究員 (70831642)
金子 隆之  東京大学, 地震研究所, 准教授 (90221887)
研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2024-03-31
キーワード富士山 / テフラ / 対比 / 単一給源 / データベース / ヒートマップ
研究実績の概要

連続堆積するテフラ層を露頭間でまとめて対比し、その結果をヒートマップで表現する方法を考案した。この方法では、堆積の上下関係も含めた層の対比の信頼性が明瞭にできるという特徴を持つ。
これまでに試料採取と分析をおこなった7地点のテフラの連続試料について、ヒートマップ形式の対比・同定作業をおこなった。似通った特徴を持つため、これまでは十分に対比ができなかった層についても、対応関係を明瞭にすることができた。その一方で、これまで標準試料層と対比されていたテフラ層が、実は誤った対比が行われている可能性があることも明らかになり、分布域の確認など今後のさらなる検討が必要なことも判明した。
三箇所の遺跡から採取されたテフラ試料についてXRF分析を行い、化学組成の点だけから給源となった噴火の特定を試みたものの、化学組成の長期変化の特徴からおよその噴火時期は判明したものの類似の組成を持ついくつかの噴火候補の中から最終的に一つの噴火にまで絞りこむことはできなかった。今後は引き続き、堆積状況や粒度、気泡形状等の情報を加えて、再度、対比・同定を試みる予定である。
対比のための特徴量の把握のために、分析項目のいくつかを選択して用いてクラスター分析を実施し、対比・同定に有効な計測量の探査をおこなった。主元素・微量元素の中で特に変化の程度が大きく分析精度も高いものを選択的利用することが対比の確度を高めるには効果的である。
これまでに得られた結果をデータベース化するとともに、任意の計測要素で図化して比較できるようにした。

現在までの達成度 (段落)

令和5年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

令和5年度が最終年度であるため、記入しない。

  • 研究成果

    (6件)

すべて 2023

すべて 雑誌論文 (4件) (うち査読あり 1件、 オープンアクセス 2件) 学会発表 (2件)

  • [雑誌論文] 「噴火予測のための簡単なマグマ供給系モデル」の階段図によるパラメタ推定2023

    • 著者名/発表者名
      安田 敦
    • 雑誌名

      シンポジウム「火山噴火の中長期的予測に向けた研究の現状と今後の課題」要旨集

      巻: - ページ: 36-41

  • [雑誌論文] EAI法を用いたテフラ量解析-リアルタイム火山地質学へ-2023

    • 著者名/発表者名
      田島靖久
    • 雑誌名

      月刊地球

      巻: 45 ページ: 75-84

  • [雑誌論文] Eruptive history of Mt. Fuji over the past 8000 years based on integrated records of lacustrine and terrestrial tephra sequences and radiocarbon dating2023

    • 著者名/発表者名
      Yamamoto, S., Kametani, N., Yoshimoto, M., Miyairi, Y., Yokoyama, Y.
    • 雑誌名

      Quaternary Science Advances

      巻: 12 ページ: -

    • DOI

      10.1016/j.qsa.2023.100091

    • 査読あり / オープンアクセス
  • [雑誌論文] 富士山 1707年 宝永噴火2023

    • 著者名/発表者名
      吉本充宏
    • 雑誌名

      地域防災(一般社団法人日本防火・防災協会)

      巻: 53 ページ: 32-37

    • オープンアクセス
  • [学会発表] 富士山のテフラ対比に役立つ鍵層について2023

    • 著者名/発表者名
      安田 敦・亀谷伸子・嶋野岳人・田島靖久・吉本充宏・杉山浩平・西澤文勝・金子隆之・藤井敏嗣
    • 学会等名
      日本火山学会2023秋季大会
  • [学会発表] 富士火山北麓および東麓のテフラ層序の再検討2023

    • 著者名/発表者名
      亀谷伸子・吉本充宏・山本真也・安田敦
    • 学会等名
      日本火山学会2023秋季大会

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公開日: 2024-12-25  

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