研究課題/領域番号 |
20H01993
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分17040:固体地球科学関連
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研究機関 | 一橋大学 |
研究代表者 |
大坪 俊通 一橋大学, 大学院社会学研究科, 教授 (70358943)
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研究分担者 |
荒木 博志 国立天文台, RISE月惑星探査プロジェクト, 助教 (10290884)
横田 裕輔 東京大学, 生産技術研究所, 准教授 (30840540)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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キーワード | 衛星レーザ測距 / 宇宙測地学 / 光計測 / GGOS / 精密軌道決定 |
研究成果の概要 |
本研究では,宇宙測地技術のなかで唯一の光技術である衛星レーザ測距(Satellite Laser Ranging; SLR)観測を,小型で低価格の機器で実現できることを試作機の開発および性能実証をもって示すことをめざした.これまで既存の SLR 局では使われることがなかった民生品を活用して価格を下げ,乗用車で運べる程度に小型化した.システム設計から各コンポーネントの評価・組み込みまで注意深く進め,最終的に,2023年12月,低軌道衛星4パスへの測距に成功した.ノーマルポイントベースでは 1 cm よりも高い精度が得られており,今後の開発を進めることで全球展開可能な SLR システムになろう.
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自由記述の分野 |
測地学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
レーザパルスを人工衛星に当て地球の大きさや形を測る技術(SLR)は,地球環境監視の基幹技術であるにも関わらず,局の数は世界で30程度しかない.数を増やして全球展開するためには,既存のもの(多くは数億円から十億円;大きな施設が必要)から,大幅に小型・低価格化する必要がある.本研究ではその可能性を追求するため,民生品を積極的に活用してプロトタイプシステムを作り上げた.乗用車でも運べる程度に小型化し,さらに価格も1千万円以下にした.2023年12月には,本システムで低軌道衛星へのレーザ測距に成功し,国内のみならず海外へもインパクトの大きな成果が得られた.
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