研究成果の学術的意義や社会的意義 |
世界中の研究者らが、熱望している「アーキア(古細菌)とユーカリア(真核生物)の共通祖先」の単離株を初めて捕獲した。我々は、有機分子レベル分析技術を用いて、地球最古の「共通祖先」の細胞様式と始原的な代謝機構の実像を解明し、原核から真核へ生命の系統樹の進化を明らかにした(Imachi et al.,Nature, 2020)。高精度な分析技術と先進的な物質科学の相乗効果である。このような技術基盤は、領域を超えた学術界への波及に限らず、革新的な研究開発を生み出す新知識の社会還元に貢献する。一連の実績評価を受け、米国科学協会(AAAS)Science誌 のブレイクスルーオブザイヤーに選出された。
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