グラフェンナノリボン(GNR)のバンドギャップがひずみ負荷により周期的に変化することを利用し、GNRの形状と内部ひずみの組み合わせによりバンドギャップを制御することで性能向上や高機能化を実現するGNR電子構造設計手法の開発に挑戦した。本手法の具体的な応用課題として、ひずみセンサ、ガスセンサ、光センサの試作評価を行い、GNR電気抵抗のひずみ依存性を確認するとともに、ひずみ負荷によるガスセンサ感度の向上、疑似太陽光照射下における光電流の増加を確認した。以上より、GNRの形状と適切なひずみ負荷によるバンドギャップ制御の可能性を実証し、GNR応用センサの性能向上における本手法の有用性を明らかにした。
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