学術的意義は次のとおりである。1)2種の干渉計(ヘテロダイン・正弦波位相変調)用の高精度(0.1mrad以下の分解能を有する)位相計を高速高精度AD変換器を有するField Programmable Gate Arrayで開発したこと、2)これらと超安定平行バネ圧電素子ステージ及び環境隔離チャンバーの採用により最小10pmの力学的ステップ変位を観察したこと、3)2種干渉計のノイズフロアを観察したこと、である。ただしpmステップ変位の観察には至っていないが、何がこれを阻害しているかの大まかな推論はたてられた。社会的意義としては、10pmステップ変位が実際に実現観察可能であることを示した点である。
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