研究課題/領域番号 |
20H02131
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分21010:電力工学関連
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研究機関 | 神戸大学 |
研究代表者 |
竹野 裕正 神戸大学, 工学研究科, 教授 (90216929)
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研究分担者 |
古川 武留 神戸大学, 工学研究科, 助教 (70845122)
中本 聡 神戸大学, 工学研究科, 助手 (10198260)
市村 和也 神戸大学, 工学研究科, 教室系技術職員 (20756001)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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キーワード | 核融合 / 新エネルギー / 直接発電 / 進行波型直接エネルギー変換器 |
研究成果の概要 |
ヘリウム3燃料核融合発電で利用される進行波型直接エネルギー変換器では,入射イオン束の変調によってイオン束が径方向に散乱される.本研究はこの物理機構解明を目指した.模擬実験で二次電子による現象の擾乱を防いで分析するべく,電界形成格子を排除した単純一穴電極で実験を行った.入射イオン束の変調後の径方向分布では,直流電界では見られない位置で電界に応じたイオン束の増大が観測された.これは単一粒子軌道計算での偏向とも異なり,変調での集群による散乱の結果と予想される.
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自由記述の分野 |
プラズマ工学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
この研究は,究極の脱炭素・脱放射能エネルギー源たるヘリウム3燃料核融合発電における,進行波型直接エネルギー変換器の開発に関わる一課題である.イオン束の径方向散乱は,変換元エネルギーの損失であり,変換器の効率に直結する.研究自体はまだ現象解明の段階ながら,この問題を扱うことは高効率器の開発へ向けての一歩と評価できる.また,計画途中から組み込まれた変換器構造からの格子電極の廃止は重要で,これが実験研究において導入されたことも変換器開発へ向けての前進と評価できる.
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