多量子ビットでユニバーサルゲートセットを構成するため、①各ビットの(Pauliゲート)操作、及び②ビット同士の相互作用を介した制御NOT(またはSWAP)操作を両立する必要がある。②のためには何らかの手法で量子ビット同士に相互作用をもたらす必要があり、ここでは近接させた量子ビット同士の電磁気的相互作用によるもつれの実現方法を明らかにした。磁性体ナノ構造を近接させることにより、近接スピン中心同士へのRF磁場がユニバーサルゲートセットを構成可能であること、また、対称性の高い母体結晶、スピン中心の組み合わせにおいてもゲートセットを構成可能であることを明らかにした。
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