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2022 年度 研究成果報告書

化合物半導体障壁を用いた磁気トンネル接合の創製

研究課題

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研究課題/領域番号 20H02186
研究種目

基盤研究(B)

配分区分補助金
応募区分一般
審査区分 小区分21050:電気電子材料工学関連
研究機関国立研究開発法人物質・材料研究機構

研究代表者

葛西 伸哉  国立研究開発法人物質・材料研究機構, 磁性・スピントロニクス材料研究拠点, グループリーダー (20378855)

研究分担者 三浦 良雄  国立研究開発法人物質・材料研究機構, 磁性・スピントロニクス材料研究拠点, グループリーダー (10361198)
高橋 有紀子  国立研究開発法人物質・材料研究機構, 磁性・スピントロニクス材料研究拠点, グループリーダー (50421392)
研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2023-03-31
キーワード磁気トンネル接合 / トンネル磁気抵抗効果 / 化合物半導体障壁
研究成果の概要

低抵抗磁気トンネル接合の特性向上のため、化合物半導体Cu(In, Ga)Se2(CIGS)のトンネル障壁層適用性について検討を行った。CuおよびAgをCIGS界面に挿入すると素子抵抗の低減が見られたが、TEMによる観察によると挿入材料による電流狭窄パスの形成が起源であることが分かった。またSeの挿入に対しては、わずか0.2 nmであってもRAの増大およびMR比の大幅な低減が生じており、障壁層組成が磁気抵抗効果に顕著な影響を与えることが分かった。Fe/CuInSe2接合においては、垂直磁気異方性は発現するものの、熱処理耐性の向上が不可欠である。

自由記述の分野

スピントロニクス

研究成果の学術的意義や社会的意義

磁気トンネル接合の低抵抗化において、化合物半導体障壁は少なくても理論的には有効な材料である。実験的には低抵抗高出力MTJの構築が可能であり、界面誘導垂直磁気異方性についても一定の期待をすることができる。特に界面誘導垂直磁気異方性を発現する界面構造として新規候補材料の提案ができたことには学術的意義がある。反面で、組成の制御が輸送特性において決定的であり、また熱処理耐性が極めて弱いことが難点である。実際にスピントロニクスデバイス応用を考えるのでああれば、これら問題の解決が不可欠である。

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公開日: 2024-01-30  

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