研究課題/領域番号 |
20H02206
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分21060:電子デバイスおよび電子機器関連
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
中嶋 誠 大阪大学, レーザー科学研究所, 准教授 (40361662)
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研究分担者 |
好田 誠 東北大学, 工学研究科, 教授 (00420000)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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キーワード | テラヘルツ / 磁性体 / マグノン / スピン流 / テラヘルツ放射 / メタマテリアル |
研究成果の概要 |
テラヘルツ波励起および光励起による磁性体の超高速スピンダイナミクスを明らかにすることを目的とし研究を実施した。特に光励起過程における電子励起やフォノン励起によるマグノンへの寄与の過程や、テラヘルツ励起による直接マグノンを励起・制御することを実験的に実証する。光励起スピン流からのテラヘルツ波放射についても調べた。テラヘルツ励起のスピン再配列転移の制御を、メタマテリアルによるテラヘルツ磁場増強効果を利用して、磁気モードの共鳴励起により実施した。またテラヘルツ波の技術を利用した電気光学効果を用いて、相対論的電子線パルスが誘起するクーロン場の電場の収縮過程の時空間分布測定に成功した。
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自由記述の分野 |
テラヘルツ工学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究で得られた成果は、テラヘルツ・光による超高速スピン操作に関するものであり、高速スピントロニクスの領域に役立つものとなる。また、光励起スピン流からのテラヘルツ波放射は、スピン流が十分テラヘルツ領域で動作することを示す例であり、光からスピン流や、スピン流からテラヘルツ波・光への変換を実施したことに対応する。テラヘルツ領域で直接磁化を制御したり、テラヘルツ放射で情報が得られることがわかり、磁性材料の超高周波領域でも十分動作することが確認され、今後Beyond5Gや6Gとして次世代通信にも利用される領域での磁性材料の新たな高い可能性が確認された。
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