研究課題/領域番号 |
20H02265
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研究機関 | 筑波大学 |
研究代表者 |
谷口 守 筑波大学, システム情報系, 教授 (00212043)
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研究分担者 |
村木 美貴 千葉大学, 大学院工学研究院, 教授 (00291352)
和田 健太郎 筑波大学, システム情報系, 准教授 (20706957)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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キーワード | バイオミメティクス / 都市構造 / 15 minute city / 連携 / 社会参加 |
研究実績の概要 |
人口減少等に伴い元気なく成人病に陥った都市を、バイオミメティックスの観点から「カンフル」ではなく「体質改善」によってスマートに社会復帰させるための論理構築とメカニズムを明らかにし具体の改善方策を提示した。折しも本研究の実施期間がCOVID-19の感染拡大期と重なっており、その影響も踏まえて検討を行っている。 まず、個人の交通行動やオンラインを含む種々の活動を都市圏レベルで把握し、都市構造を適切にコントロールするための立地適正化計画のあり方や、誘導区域の考え方の整理を行った。特に郊外居住地周辺での15-minute cityと呼ばれるような徒歩圏でのくらしの重要性が世界的に再確認されるに至り、本研究では適切な退化マネジメントを進める上で、現在の交通行動と15-minute cityの対応関係を実証的に明らかにした。また、大きな変化の見られる都市からの人口分散現象を定量的に追跡し、スプロール防止や環境負荷削減といった健康な都市圏域を保つため、広域連携と分野連携を同時に進める必要性を定量的に提示した。さらに自動運転化をはじめとする革新的な交通サービスの運用方策を検討し、テレワークと通勤のベストミックス策を検証した。 一方で、オンライン化による人のつながりが希薄化する中で、実空間での関係性の維持・復活は地域の自律的な治癒リハビリシステムの枢要となる。本研究では新たに長期的な統計データを解析することで個人の社会参加実態がどのような要因でどれだけ変化してきたかを明らかにした。また、地域における神事などの行事の改廃に着目することで、「コト」を通じての地域の治癒リハビリの可能性に言及した。さらに国土交通省や都市計画学会と連携して、種々のスマート化方策等を簡便に見える化・可視化することを行った。
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現在までの達成度 (段落) |
令和4年度が最終年度であるため、記入しない。
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今後の研究の推進方策 |
令和4年度が最終年度であるため、記入しない。
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