研究課題/領域番号 |
20H02270
|
研究種目 |
基盤研究(B)
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分22050:土木計画学および交通工学関連
|
研究機関 | 金沢大学 |
研究代表者 |
山口 裕通 金沢大学, 地球社会基盤学系, 准教授 (10786031)
|
研究分担者 |
奥村 誠 東北大学, 災害科学国際研究所, 教授 (00194514)
塩崎 由人 国立研究開発法人防災科学技術研究所, 災害過程研究部門, 契約研究員 (00824921)
水谷 大二郎 東北大学, 工学研究科, 助教 (30813414)
中山 晶一朗 金沢大学, 融合科学系, 教授 (90334755)
|
研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
|
キーワード | 災害時の行動分析 / 携帯電話位置情報データ / 災害レジリエンス |
研究成果の概要 |
本研究では,災害レジリエンス情報の定量的な評価手法の開発を行った.具体的には,携帯電話位置情報をもちいて,災害時における人々の行動変化と回復過程の算出する手法を提案した.提案手法では,滞在人口の時系列変動を通常時点と異常時点に分解することによって,自動的に災害などによる行動変化を検出することができる.それを日本全国のデータに適用することで,災害による人々の行動の低下量を定量的かつ網羅的に算出し,比較を行った.その結果,計画運休による,事前の行動変化(災害に備える行動)の検出や,長距離旅行行動における新幹線の防災効果など,複数の行動変化の特徴を明らかにすることに成功した.
|
自由記述の分野 |
土木計画学
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究で開発した手法は,これまで定量的な解析が少なかった,人の行動の側面における災害ダメージを複数の災害間で比較できるアプローチである.この手法を応用することによって,「鉄道の計画運休」や「交通ネットワークの防災対策」による効果を定量的に明らかにでき,それらの効果の定量的な検証ができる点で,社会的意義は大きいものであろう.それに加えて,同アプローチを応用することで新型コロナウイルス感染症による,行動変化の特徴を明らかにした,6年間の間で発生した大小の災害による行動変化を網羅的に検出した結果とあわせて,今後の行動研究に向けての学術的に価値あるエビデンスを残すことにも成功したといえよう.
|