研究課題/領域番号 |
20H02301
|
研究機関 | 慶應義塾大学 |
研究代表者 |
小檜山 雅之 慶應義塾大学, 理工学部(矢上), 教授 (10333577)
|
研究分担者 |
西 宏章 慶應義塾大学, 理工学部(矢上), 教授 (00365470)
高橋 正樹 慶應義塾大学, 理工学部(矢上), 教授 (10398638)
|
研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
|
キーワード | 制震 / 協調制御 / 事業継続 / レジリエンス / 設備 |
研究実績の概要 |
2023年度は高置水槽をスロッシングダンパーとして活用し、レジリエンス性能を高める方法について、多様な地震動レベルに対して制震性能を高める手法の検討を行った。高置水槽を同調液柱管ダンパー(TLCD)とし、取り換え可能な2段の網を導入することで大地震動時の性能劣化や装置破損することを抑える機構の検討を行った。水の使用量の多い鉄骨造の16階建て病院建物を想定し,1層に縮約した縮小試験体を製作した。TLCDは実在建物の冷水槽を参考に高置水槽の容積を決定し、寸法を1/100倍に縮小した試験体を製作した。有限要素解析ソフトウェアAnsysを用いた振動特性の解析および縮小試験体の自由振動実験によりスロッシング周期を把握した。そして、建物縮小試験体の上にTLCD縮小試験体を設置して振動台実験を行い、建物応答を低減するTLCDの2段の網の条件を分析した。入力地震動には告示波および設計用長周期地震動を用いた。建物試験体の絶対加速度応答および層間変位応答は、小さな振幅の設計用地震動では約50%の応答低減を達成できた。一方、大きな振幅の設計用地震動では10%前後の応答低減であった。この原因としてスロッシング周期の伸長が考えられる。スロッシングの波高低減性能については、小振幅の地震動の場合は網1段の場合でも有効であった。一方、大振幅の地震動の場合は2段目の網を用いる有効性が示された。 上記に加えて、2022年度の成果である仮想マシンやコンテナ型仮想化技術を用いて構造ヘルスモニタリングシステムを大地震動時に他のマシンへ移して守るウォームスタンバイ手法の研究成果について、日本建築学会大会および第10回構造物の安全性・信頼性に関する国内シンポジウムで口頭発表するとともに地域安全学会論文集に査読論文を発表した。
|
現在までの達成度 (段落) |
令和5年度が最終年度であるため、記入しない。
|
今後の研究の推進方策 |
令和5年度が最終年度であるため、記入しない。
|