研究課題/領域番号 |
20H02332
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
高取 千佳 九州大学, 芸術工学研究院, 准教授 (10736078)
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研究分担者 |
森山 雅雄 長崎大学, 工学研究科, 准教授 (00240911)
田代 喬 名古屋大学, 減災連携研究センター, ライフライン地盤防災産学協同研究部門特任教授 (30391618)
飯塚 悟 名古屋大学, 環境学研究科, 教授 (40356407)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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キーワード | グリーンインフラ / 流域レジリエンス / 雨水浸透・貯留・流出抑制機能 / 人口縮退 / 緑地管理システム |
研究実績の概要 |
近年全国各地において、集中豪雨や台風に伴い土砂災害や内水・外水氾濫等の甚大な被害が増加している。こうした状況に対し、流域単位でグリーンインフラとしての緑地の雨水浸透・貯留・流出抑制機能を活かしながら、居住・生産空間のレジリエンスを向上させることは、21世紀の根幹的課題である。一方で、人口縮退時代に突入し、自治体の財政難や少子高齢化により緑地管理のコスト・担い手減少に伴う緑地の量的・質的劣化が生じており、効果的な緑地管理システムの構築が急務である。本研究では、近年甚大な氾濫被害のあった福岡・名古屋都市圏を対象とし、流域レジリエンスに向けた雨水浸透・貯留・流出抑制型緑地管理システムの構築を目的とする。 今年度は、緑地類型別・管理レベルごとの雨水浸透・貯留・流出抑制機能を評価し、将来の流域レジリエンスに向けた緑地管理システムを構築した。氾濫シミュレーションモデルを活用し、将来の流域の豪雨時の脆弱性評価を行った。具体的には、標準的な管理主体1人当たりの「管理作業量=年間で対象とする緑地に対し投下可能な管理作業時間 (h)」を活用し、将来人口予測と掛け合わせることにより、将来の緑地類型別に投下可能な管理作業量を算出し、緑地類型別・管理レベルの予測評価を行った。この評価結果に対し、将来管理コストが縮減する中で、管理コストの効果的・適正な配分を行うことで、緑地の有する雨水浸透・貯留・流出抑制機能を最大限活用するための定量的・統合的な緑地管理システムを構築した。福岡都市圏の対象流域において実際の政策へ反映されるように、関連主体や自治体に対し、シンポジウムの開催等を通じて成果発信・意見交換を行い、積極的に働きかけた。
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現在までの達成度 (段落) |
令和4年度が最終年度であるため、記入しない。
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今後の研究の推進方策 |
令和4年度が最終年度であるため、記入しない。
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