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2022 年度 実績報告書

恒久転用可能なZEH型仮設住宅の開発と備蓄供給計画に関する調査研究

研究課題

研究課題/領域番号 20H02333
研究機関早稲田大学

研究代表者

高口 洋人  早稲田大学, 理工学術院, 教授 (90318775)

研究分担者 吉村 靖孝  早稲田大学, 理工学術院, 教授(任期付) (00712035)
研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2023-03-31
キーワード応急仮設住宅 / 備蓄 / エージェントシミュレーション / エネルギー自立
研究実績の概要

改めて、建設型仮設住宅の建設費など費用を調査し、西日本豪雨において広島県で供
与された建設型の単価は約 631 万円であるとわかった。また、解体費はリース契約だと1戸当たり平均約 62 万円であった。また、建設型仮設の発注は発災の20日後以降であることがわかり、備蓄型のベンチマークとした。2018年7月の西日本豪雨をモデルとして、建設型を 備蓄型(WEEB) に置き換えて供給することを、シミュレーションにより再現した。その結果、WEEB を用いることで被災者の仮設住宅入居待ち日数は約 33%改善されることがわかった。これは、発災から仮設住宅の入居までに、建設型であれば平均 68 日かかるものが、45 日に改善されることを意味する。また、これらの短縮による避難所削減費用の低減を含め、WEEBの経済的効用を検討した結果、WEEBの費用が建設型を下回る結果となった。また、実証棟WEEBを仮置きサイトから早稲田大学キャンパスまで輸送し、輸送による手間や時間などを検証した。その結果、WEEB の積み込みは準備から発車まで約35 分、WEEBの積み下ろしは準備から完了まで55 分かかることが明らかとなった。
2023年は、交通手段などを再検討し、発災から入居までのリードタイムを備蓄型と建設型で比較検討を行った。その結果、概ね備蓄型は建設型よりもリードタイムを最大で 75%短くでき入居時期を早めることができる事を確認した。一方、備蓄型だけでは数が足りない場合、追加生産が必要になるが、恒設転用可能な性能としていることから従来のプレファブ型の仮設住宅より生産に時間がかかるため、従来型との最適な組み合わせを社会の仕組みとして整備する必要性が明らかになった。
また、備蓄型仮設住宅を搬送するトラックの制約を検討した結果、ボトルネックは被災地での設置速度であり、設置作業の効率化対策が今後の課題である

現在までの達成度 (段落)

令和4年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

令和4年度が最終年度であるため、記入しない。

  • 研究成果

    (5件)

すべて 2024 2023 2022

すべて 雑誌論文 (5件) (うち査読あり 1件、 オープンアクセス 1件)

  • [雑誌論文] 備蓄型仮設住宅の供給方式によるリードタイムの違いに関する研究2024

    • 著者名/発表者名
      浅田 健, 横倉 央樹, 大島 玲奈, 上野 貴広, 高口 洋人
    • 雑誌名

      日本建築学会関東支部研究報告集

      巻: 94 ページ: 47,50

  • [雑誌論文] MAS を用いた備蓄型仮設住宅の備蓄と供給手法に関する研究2023

    • 著者名/発表者名
      横倉央樹, 大島玲奈, 坂西悠太, 藤本佳那, 上野貴広, 高口洋人
    • 雑誌名

      日本建築学会関東支部研究報告集

      巻: 93 ページ: 161-164

  • [雑誌論文] 学校施設の再生可能エネルギー設備を活用した避難所設備運用マニュアル作成2023

    • 著者名/発表者名
      藤本佳那, 高口洋人
    • 雑誌名

      日本建築学会技術報告集

      巻: 29 ページ: 1683-1688

    • DOI

      10.3130/aijt.29.1683

    • 査読あり / オープンアクセス
  • [雑誌論文] ZEBの避難所利用における設備運用マニュアルに関する研究 その1:設備運用マニュアルの実用性向上に向けた改善2022

    • 著者名/発表者名
      藤本 佳那, 坂西 悠太, 高口 洋人, 吉村 靖孝
    • 雑誌名

      日本建築学会大会学術講演梗概集

      巻: 環境工学I, ページ: 2313-2314

  • [雑誌論文] ZEBの避難所利用における設備運用マニュアルに関する研究 その2:設備運用マニュアルの学校以外の施設への応用2022

    • 著者名/発表者名
      坂西悠太, 藤本佳那, 吉村靖孝, 高口洋人
    • 雑誌名

      日本建築学会大会学術講演梗概集

      巻: 環境工学I, ページ: 2315-2316

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公開日: 2024-12-25  

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