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2023 年度 研究成果報告書

〈武装解除〉の領域史:17-20世紀台湾における地域空間編成過程の再検討

研究課題

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研究課題/領域番号 20H02340
研究種目

基盤研究(B)

配分区分補助金
応募区分一般
審査区分 小区分23040:建築史および意匠関連
研究機関明治大学

研究代表者

青井 哲人  明治大学, 理工学部, 専任教授 (20278857)

研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2023-03-31
キーワード台湾史 / 建築史・都市史・領域史 / 武装解除 / 清朝体制と日本植民地体制 / 朱一貴事件・林爽文事件・戴湖春事件・雲林事件 / 蘭陽平原 / 竹圍
研究成果の概要

本研究は17世紀から20世紀前半までの台湾史を、軍事的な秩序回復から以後の地域開発までを繋げて捉える視角から展望しなおす領域史研究の試みである。17世紀における鄭氏政権の打倒から清朝の台湾統治確立と朱一貴事件平定の過程、18世紀の林爽文事件や19世紀の戴湖春事件の鎮圧などは軍事的な武装解除と以後の地域開発が主導的な商人資本を強化するパタンをとる。この視点からは19世紀末の台湾割譲後の抗日武装集団平定の集結までが連続的な歴史過程と言える。対して20世紀前半の開発プロセスはなこの在来メカニズムを、近代的な地方行政とインフラ構築に支えられた日本産業資本のそれへと手渡すものであった。

自由記述の分野

建築史・都市史・領域史

研究成果の学術的意義や社会的意義

我国の都市史研究は、近年「領域史」と呼ばれる展開をみせている。それは都市の内的な秩序の理解から、自然環境や生産環境を含む都市の存立条件それ自体の吟味へと着眼を移すことでなければならないが、そうした問題意識が現実には希薄であるなかで、秩序の危機と回復という軍事的過程への注目の重要性を喚起するものである。これは平和とは何かを、都市史・領域史の立場から問う試みでもある。

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公開日: 2025-01-30  

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