研究課題
JAXAとの共同研究を通じて、JAXA筑波宇宙センターにおける地上設備の静電浮遊炉を用いて、ジルコニウム、チタン、ステンレスの3種の材料について、CWレーザーアブレーションによる推進力の大きさと、照射時間に対する推力の時間変化について、定量的な実験データを得た。さらに、この知見を活かして、国際宇宙ステーション内の静電浮遊炉を用いての推力計測実験を進めている。さらに、当初の目標であった、レーザー推進力計測用の静電浮遊炉が完成した。重力方向の制御に加えて、水平方向の制御にも成功し、圧力1E-4Pa程度の真空中においても、安定に、定位置に、ターゲットを浮遊させることに成功した。アルミニウムやステンレスなど、種々の固体材料の静電浮遊に成功し、これにレーザー光を高精度に集光することにも成功した。さらに、この静電浮遊装置を用いて、ターゲットにレーザーパルスを照射した際に生じる力積量を求めることにも成功した。その結果として、これまで計測が困難であった、1MW/cm2 程度の低レーザーパワー密度における微小な力積を精密に計測できることがわかった。
令和4年度が最終年度であるため、記入しない。
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AEROSPACE TECHNOLOGY JAPAN, THE JAPAN SOCIETY FOR AERONAUTICAL AND SPACE SCIENCES
巻: 21 ページ: 48~52
10.2322/astj.21.48