研究課題
最適化問題に対して,大規模データを伴う実応用を想定したモデル構築とアルゴリズム作成した.光通信ネットワークの資源割り当て問題に対しては,1通信要求を収容する際に帯域分割や複数ルート選択ができる場合を想定し,通信要求の到着・消滅が起こる中での適切な収容ルールを提案しその有効性を示した.具体的には,通信要求を収容する連続した帯域を後の通信要求に残すような指標を導入することで,全体としてのブロッキング率や分割数などを改善した.スポーツスケジューリングでは,公平性を考慮したホーム・アウェイ方式の対戦表作成をした.移動コストを考慮したときに,連続するホームゲームが好ましいことから,2連続のホームゲームまで許したときにの対戦スケジュールの性質を明らかにしチーム数34までの最適なスケジュール作成を行なった.また,同じホームに2チームが所属するときの対戦表作成の性質や,対戦順序に関する公平性指標の一つであるcarry over effect値がより小さくなる対戦表を作成するためのヒューリスティックアルゴリズムを開発した.大規模データの処理にネットワーク最適化手法を適用した事例として,市場を4分類するセグメンテーション手法を提案し,eショッピングのスマホアプリ利用ログからユーザを分類することで,キャンペーンの効果の検証に有用であることを示した.さらに,データの匿名化において,属性のランダム化のみでなく元データの特性を維持しつつユーザ情報をシャッフルするために大規模な輸送問題を解く手法と組み合わせることで,匿名化と同時に元データの大域的な情報を保持できることをスマートフォンアプリケーションのアプリ使用傾向により示すなどデータ利用面からアプローチした.また,通勤相乗り問題において,実応用にむけたモデルの課題点の明確化や長期カープーリングでの公平な相乗りを求めるアルゴリズムを構築した.
令和5年度が最終年度であるため、記入しない。
すべて 2024 2023
すべて 雑誌論文 (6件) (うち査読あり 5件、 オープンアクセス 2件) 学会発表 (14件) (うち国際学会 5件)
Proceedings of the 2024 10th International Conference on Computing and Data Engineering
巻: - ページ: 8-13
10.1145/3641181.3641194
Proceedings of the 2024 8th International Conference on Control Engineering and Artificial Intelligence
巻: - ページ: 44-51
10.1145/3640824.3640832
Transportation Research Interdisciplinary Perspectives
巻: 22 ページ: 100945~100945
10.1016/j.trip.2023.100945
IEEE Transactions on Systems, Man, and Cybernetics: Systems
巻: 53 ページ: 4239~4250
10.1109/TSMC.2023.3243720
Proceedings of 2023 International Wireless Communications and Mobile Computing (IWCMC)
巻: - ページ: 1340-1345
10.1109/IWCMC58020.2023.10182890
オペレーションズ・リサーチ
巻: 68 ページ: 161-168