研究課題/領域番号 |
20H02390
|
研究機関 | 広島大学 |
研究代表者 |
高橋 勝彦 広島大学, 先進理工系科学研究科(工), 教授 (00187999)
|
研究分担者 |
西崎 一郎 広島大学, 先進理工系科学研究科(工), 教授 (80231504)
森川 克己 広島大学, 先進理工系科学研究科(工), 准教授 (10200396)
長沢 敬祐 広島大学, 先進理工系科学研究科(工), 助教 (50758159)
片岡 隆之 近畿大学, 工学部, 教授 (40411649)
広谷 大助 県立広島大学, 地域創生学部, 准教授 (30432686)
|
研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
|
キーワード | ハイブリッド生産システム / セル生産システム / 生産管理方式 / 持続可能性 |
研究実績の概要 |
本研究では,持続可能性を高めるため,これまでの生産活動に関係する研究や技術革新で追及されてきた効率性のみならず,安定性の向上について取り上げる.特に,製造業においてこれまで重要視されてきた最終メーカーに加え,持続可能性を高めるために重要となる国内外に数多く存在する部品メーカーにおいて,効率性を高めるために採用されているセル生産システムを対象にして,異種類の製品を切替えて生産することで効率性と同時に安定性の向上が期待できるハイブリッド生産システムについて取り上げ,その効率性と安定性を共に図る持続可能性を高める生産管理方式を開発する. 昨年度同様,大きく3つのグループにより研究を進めてきた.ハイブリッド生産システム計画モデルの構築,ハイブリッド生産システムの管理方式の提案と評価,およびハイブリッド生産システムの統合シミュレータの開発,それぞれにおいて,昨年度検討してきた基本モデルやシミュレータを基にしてそれらの拡張機能の構築や開発を行う計画で研究を進めてきた. ハイブリッド生産システムの計画では,ハイブリッド生産システムにおいて取り上げる製品と生産量の計画を基本モデルとして,それに加えて製品と生産量の変更を必要とする条件と変更方策について検討した.ハイブリッド生産システムの管理方式では,MTSとMTOの切替えに加えて,生産機械台数や切替対象とする製品の変更について検討した.ハイブリッド生産システムの統合シミュレータでは,定常的なシミュレーションに加え,動的に変更が必要となる条件とその対応方策について検討した. 本年度の研究成果である拡張モデルの検討については,学会発表して外部からの評価を踏まえて再度検討した.また,ハイブリッド生産システムと構造的に近い2路線サプライチェーンの問題に応用,また,シミュレーションを石炭生産の予測に応用した内容は,学術論文として発表した.
|
現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
昨年度,コロナ禍により学会が中止や延期されたことに伴い,本年度への繰越申請を行い,昨年度予定の研究と並行して本年度の研究を実施してきた.その関係もあり,進捗状況としては,やや遅れていると考えている.
|
今後の研究の推進方策 |
昨年度の研究と並行して行ってきた関係もあり,やや遅れているものの,当初計画において見込んでいた余裕の範囲内であることから,当初計画の見直しまでは必要ないと考えている.今後は,当初計画に従いながら,加速して研究を推進していきたいと考えている.
|