富士山頂という場所を活用し雷に関連する複数の研究を行い成果を得た。富士山麓に接続された接地導体に流れる電流を山頂から測定する山体規模の雷観測システムを開発した。雷雲・雷活動における高エネルギー放射線観測においてステップトリーダーから発生するX線も含む地球ガンマ線フラッシュを検知した。スプライトをはじめとする高高度放電現象の観測において降雨量とスプライト発生の関係を示した。Blitzortung.orgという雷放電位置評定ネットワークを導入し、富士山での落雷検知率を上げ精度評価を行った。1台のセンサーのみでワイドレンジ計測ができるフィールドミルの動作試験を行い、動作が良好であることを確認した。
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