本研究では、ロボットを用いた並列自動実験により多数の合成実験を行い、その合成結果をデータベースとして整理し、機械学習手法の一つである推薦システムを適用することで全くの未実験条件であってもその合成結果を予測可能であることを示した。実際に2つの新物質を発見し、その結晶構造を報告した。また、多数の酸化物合成実験を迅速に行うための前駆体合成手法として配位高分子に着目し、実際にどのような条件で単純酸化物および複合酸化物を合成できるかの検証を行った。ゾルゲル法や錯体重合法といった加熱乾燥を必要とする手法に比べ高速な前駆体作製手法を開発し、実際に複合酸化物の合成が可能であることを示した。
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