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2022 年度 研究成果報告書

安心安全な社会の構築に向けての革新的抗ウイルス材料の創製と活性発現機構の解明

研究課題

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研究課題/領域番号 20H02432
研究種目

基盤研究(B)

配分区分補助金
応募区分一般
審査区分 小区分26020:無機材料および物性関連
研究機関東京工業大学

研究代表者

中島 章  東京工業大学, 物質理工学院, 教授 (00302795)

研究分担者 砂田 香矢乃  地方独立行政法人神奈川県立産業技術総合研究所, 光触媒グループ, 研究員(任期有) (20311433)
磯部 敏宏  東京工業大学, 物質理工学院, 准教授 (20518287)
研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2023-03-31
キーワードウイルス / 酸化物 / 希土類 / 菌 / バクテリオファージ
研究成果の概要

La2Mo2O9(LMO)のLaをCeで置換した試料が、新型コロナウイルスに対して高い抗ウイルス活性を示した。LMOの多孔質透明薄膜を作製する手法を開発した。 CuとMoの複合酸化物が抗菌・抗ウイルス・抗真菌活性を発現することを示した。Laを固溶させたCeO2が、抗ウイルス活性を発現することを見出した。LaMnO3とLaCoO3は溶出量の少ない抗菌・抗ウイルス材料であることを示した。SnO2-MoO2固溶体は、ウイルスや真菌に高い活性を示した。菌とノンエンベロープウイルスに対しては特定イオンが強い影響を持ち、疎水性のエンベロープを有するウイルスに対する効果とは異なることが分かった。

自由記述の分野

無機材料科学

研究成果の学術的意義や社会的意義

本研究の学術的意義は、申請者らが発見したモリブデン酸複合酸化物群という材料をプラットホームにして無機材料分野の研究者とウイルス関連分野の研究者が互いに協力・補完しあうことで、無機材料科学とウイルス関連分野の境界への新たな知見を付与したことである。本研究の成果はウイルス対策における新たな知見を与え、ワクチンだけに頼らない、人類がウイルスに対する新たな盾を手にするという点において、社会的意義も高い。さらに、近年わが国で頻発する大規模自然災害等の被災地での衛生環境確保の面においても、本研究の成果は有効な材料技術を与えることになる。

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公開日: 2024-01-30  

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