研究成果の概要 |
発光ダイオードなどに用いられる半導体は、n型、p型キャリアを安定化するのに適したバンドのエネルギー位置とバンド端における強い光吸収能が求められる。本研究では、バンド端を構成する電子軌道間の化学結合を制御することで所望のバンドエネルギーと高い光吸収係数を持つ半導体を設計し、その物性を明らかにすることを目的とした。その中で、1)前周期遷移金属基水素化物,LaH3,が水素の1s軌道から成るp型ドーピングに適したエネルギー的に浅い価電子帯を持つこと、2)同様に浅いs軌道から成る価電子帯を有するハロゲン化インジウム(I)が大きな光吸収係数を持ち、オレンジ色のバンド端発光を示すことなどを明らかにした。
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