今後の研究の推進方策 |
前年度までのAl-Mg-Zn-CuとAl-Mg-Zn-Niの両4元系合金の構成相と組織形態の知見を活かし,Al-Mg-Zn-Cu-Ni5元系合金の設計を試みる。その合金設計に資する信頼の高い熱力学データベースに基づいた平衡状態図が必要であるが,現状本5元系の信頼に足るデータベースは存在しない。そこで本研究では,基本組成であるAl-5Mg-3.5Znに4Ni, 3Ni-1Cu, 2Ni-2Cu, 1Ni-3Cu, 4Cuを添加した種々の5元系合金を作製し,それらの構成相を同定し,Al-5Mg-3.5Znをベースとした改良合金の指針となる相領域を実験的に同定する.これらの情報を熱力学データベースにフィードバックし,本研究にてAl-Mg-Zn-Cu-Ni5元系の熱力学データベースを構築する。
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