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2022 年度 実績報告書

半導体表面で細胞が示す光応答の機序解明とその鋭敏化;多種細胞3D光造形への展開

研究課題

研究課題/領域番号 20H02467
研究機関関西大学

研究代表者

上田 正人  関西大学, 化学生命工学部, 教授 (40362660)

研究分担者 堤 祐介  国立研究開発法人物質・材料研究機構, 構造材料研究拠点, 主席研究員 (60447498)
岩崎 泰彦  関西大学, 化学生命工学部, 教授 (90280990)
研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2023-03-31
キーワード生体材料 / セラミックス / 光応答
研究実績の概要

§1可視光に応答するセラミック膜の合成:バンドギャップ2.2 eV (564 nm相当)のα-Fe2O3とバンドギャップ2.5 eV (496 nm相当)のWO3の薄膜をRFスパッタリング法にて合成できた。また,水熱法,sol-gel法で合成したペロブスカイト型ATiO3(A=Ca, Sr)粉末をターゲットとしたスパッタリング法で同膜を合成できた。さらにチャンバーを開けることなく,別のカソードを利用し,ATiO3膜上にTiO2膜も合成できた。
§2セラミック膜のキャラクタリゼーション:いずれの合成膜も透明であり,均一であった。光吸収スペクトルから算出した光応答発現に必要な波長は,バンドギャップから推定されるものとほぼ一致した。WO3膜では組織と光応答に及ぼす成膜速度の影響についても検討した。成膜速度を大きくすると組織は微細化した。光を照射するとスパイク状の光電流が発生し,遮光するとその逆方向に電流が発生した。その傾向は結晶粒が小さくなると顕著になった。粒界がコンデンサーのように振る舞ったためと推察している。α-Fe2O3膜では,光応答に及ぼす成膜雰囲気の影響についても検討した。Ar-O2雰囲気で合成した膜より,Ar雰囲気で合成した膜の方が,3倍程度大きな光電流を示した。
§3タブレット端末を利用した多種細胞の2Dパターン培養:タブレット端末上にα-Fe2O3膜,WO3膜からなる細胞培養デバイスを設置し,明暗をパターン化した光照射を背面から行った状態で細胞を培養した。細胞の接着位置制御には至らなかったが,細胞は正常に接着し,生体為害性のないことが確かめられた。
§4総括:α-Fe2O3やWO3の薄膜を合成できた。明瞭な可視光応答性を確認することはできたが,接着位置制御には至らなかった。しかしながら,特異な光電流形状を示すことなども明らかになったので改善の余地があると考えている。

現在までの達成度 (段落)

令和4年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

令和4年度が最終年度であるため、記入しない。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2022 その他

すべて 学会発表 (3件) 備考 (1件)

  • [学会発表] 可視光LEDに応答する酸化物膜の合成とその光応答2022

    • 著者名/発表者名
      炭崎晴香,上田正人
    • 学会等名
      日本金属学会2022年秋期(第171回)講演大会
  • [学会発表] 可視光応答型セラミック半導体膜における細胞接着2022

    • 著者名/発表者名
      炭崎晴香,上田正人,松垣あいら,中野貴由
    • 学会等名
      第44回日本バイオマテリアル学会大会
  • [学会発表] 可視光LEDに応答するセラミック半導体膜の合成2022

    • 著者名/発表者名
      上田正人,炭崎晴香
    • 学会等名
      第44回日本バイオマテリアル学会大会
  • [備考] 関西大学 化学生命工学部 化学・物質工学科 環境材料研究室

    • URL

      https://wps.itc.kansai-u.ac.jp/matt/

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公開日: 2023-12-25  

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