本研究では、工業凍結乾燥プロセスの高度化を目指し、バイオ製品の品質と凍結乾燥中の製品状態との相関関係の解明、マイクロ波共振スペクトルによる計測技術開発を主軸とした検討を実施した。凍結乾燥マトリクスが乾燥過程においてその形状を変化させている過程の解析と、有限要素解析によるマイクロコラプスの発生度予測を実施した。また、モデル物質を用いて、バイオ製品の残存活性とマイクロコラプスの発生度との相間を検証した。凍結乾燥過程における製品の状態を、マイクロ波共振スペクトルから見出すことを目標とし、この計測システムを実装した凍結乾燥試験器を試作、乾燥の進行度をモニタリングするための技術を開発した。
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