新しいタイプの光触媒としてプラズモニック光触媒が本格的に研究されてから10年ほどが経過したが、Auを用いるプラズモニック光触媒単独の研究としては飽和しており、その多くが他の光触媒と組み合わせるなどの複合化の段階に移っている。本研究はこのような複雑系の潮流には乗らず、プラズモニック光触媒研究の未踏部分に挑戦した。具体的には、a)Au粒子上に(水)酸化物種を形成することにより、Auプラズモニック光触媒の酸化還元機能を向上させる手法の探索、b)TiO2以外のAu固定化材料の開拓とその評価、c)汎用元素プラズモニック光触媒創成の可能性、ついて検討し、多くの成果を得た。
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