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2022 年度 研究成果報告書

極低熱伝導率化と低次元化による高い熱電性能を持つ新奇形状2次元ナノプレートの創出

研究課題

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研究課題/領域番号 20H02576
研究種目

基盤研究(B)

配分区分補助金
応募区分一般
審査区分 小区分28030:ナノ材料科学関連
研究機関東海大学

研究代表者

高尻 雅之  東海大学, 工学部, 教授 (50631818)

研究分担者 田中 三郎  日本大学, 工学部, 准教授 (30713127)
宮崎 康次  九州工業大学, 大学院工学研究院, 特任教授 (70315159)
研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2023-03-31
キーワード熱伝導率 / フォノン / 低次元材料 / 結晶成長 / ビスマステルル / 無電解めっき / ナノプレート / ナノ粒子
研究成果の概要

低次元熱電材料の格子熱伝導率を下げるために、ナノ粒子で装飾されたナノプレートの低次元ヘテロ構造を作製した。正六角形状の単結晶ビスマス-テルルナノプレートはソルボサーマル合成で作製した。次に、様々な濃度のスズ前駆体を用いた無電解めっきにより、スズナノ粒子をビスマス-テルルナノプレートの表面に装飾した。表面形状および組成分析により、ナノプレート表面にスズが存在することが確認された。錫ナノ粒子装飾ナノプレートの面内格子熱伝導率は、スズ濃度の増加とともに低下した。スズ濃度が90 mMの場合、格子熱伝導率は1.3 W/(m-K)となり、無電解めっきを施していないナノプレートに比べて約30%低下した。

自由記述の分野

熱電変換材料

研究成果の学術的意義や社会的意義

ナノプレートのような低次元材料は、ユニークな特性を持っている。熱電材料は、低次元効果を利用して格子熱伝導率を下げることができるため、この特性の恩恵を最も受けているものの一つである。本研究では、ナノプレート表面にスズを蒸着することで、フォノンの散乱やフォノン波の抑制により、フォノンの流れが減少し、格子熱伝導率を低減させることに成功した。これらの知見は、低次元ヘテロ構造材料の熱的特性を制御するための道を開くものである。

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公開日: 2024-01-30  

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