この研究プログラムにおける3年間の期間を経て、以下のような成果が得られた: (a) Mg:ZnOバンドギャップ傾斜膜では、その光化学特性が膜の組成傾斜方向に依存した。(b) La原子がLiサイトに置換したLa:LiCoO2(LCO)膜の充放電サイクル性能は,均一膜では劣化するが, Laの組成勾配構造を導入することで向上した。(c) 強磁性体(La, Sr)MnO3(LSMO)のMnサイトにIrを置換した薄膜の飽和磁化は,均一組成では、Ir組成の増加とともに振動的な挙動を示し,一方、Irの組成勾配があるIr-LSMO膜のそれは、各組成領域の単純な線形和から予想される磁化よりも大幅に増強された。
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