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2022 年度 研究成果報告書

構造学的アプローチによる燃料デブリ固溶体の溶解挙動の解明

研究課題

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研究課題/領域番号 20H02664
研究種目

基盤研究(B)

配分区分補助金
応募区分一般
審査区分 小区分31010:原子力工学関連
研究機関京都大学

研究代表者

小林 大志  京都大学, 工学研究科, 准教授 (80630269)

研究分担者 松村 大樹  国立研究開発法人日本原子力研究開発機構, 原子力科学研究部門 原子力科学研究所 物質科学研究センター, 研究主幹 (30425566)
池田 篤史  国立研究開発法人日本原子力研究開発機構, 福島研究開発部門 福島研究開発拠点 廃炉環境国際共同研究センター, 研究主幹 (40530001)
元川 竜平  国立研究開発法人日本原子力研究開発機構, 原子力科学研究部門 原子力科学研究所 物質科学研究センター, 研究主幹 (50414579)
研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2023-03-31
キーワード放射性廃棄物処分 / 4価金属イオン / 固溶体 / 溶解度 / 固相分析
研究成果の概要

1F燃料デブリのような酸化物固溶体は、単一の結晶構造を持つ固相ではなく、異なる結晶構造を含む固溶体の混合物である。4価ジルコニウムおよびセリウムを用いて、酸化物固溶体の混合物を調製し、水溶液下での溶解挙動および浸漬による固相状態の変化を調べた。特に、粉末X線回折のリートベルト解析およびX線吸収分光の因子分析を組み合わせることにより、固溶体の混合物のような複雑な系に対しても、スペクトルに寄与する主成分を抽出することにより、溶解機構の解釈が十分可能であることを見出した。

自由記述の分野

原子力学、放射性廃棄物処分、溶液化学、分析化学

研究成果の学術的意義や社会的意義

X線回折やX線吸収分光などの分析手法は、平均化された構造情報が回折パターンや分光スペクトルとして得られるため、固溶体の混合物のような複雑な組成を持つものに対しては、得られる情報が限られていた。本研究では、XRDのリートベルト解析とXANESおよびEXAFSスペクトルの因子分析を組み合わせることにより、固相の主成分を抽出し、溶液条件による変化傾向を溶解挙動と関連付けて説明することができた。複雑な組成を持つ固相に対する新たな分析・解析手法を提案することができ、学術的な意義とともに、今後、様々な対象への展開が期待できる。

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公開日: 2024-01-30  

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