簡素でコンパクトな貫流直接サイクルを採用する超臨界圧軽水冷却スーパー高速炉の炉心設計、過酷事故解析、溶融物挙動解析等から、過酷事故時には全炉心がメルトダウンし、RPV底部に移行することを前提に、RPV内部に燃料デブリを留め、その再臨界を回避して安定冷却を達成する、新しい事故復旧性小型スーパー高速炉の概念を創出した。過酷事故時の投入反応度を低減した炉心設計概念を検討し、主要な炉心設計パラメータと炉心核特性・熱特性の関係を概略明らかにした。また、スーパー高速炉のIVRの実施により格納容器ベントを不要とできる可能性やMPS法によるクラストモデリングの新たな課題とその解決策を示した。
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