本研究では、チオラート(SR)保護Au4Pt2合金クラスター([Au4Pt2(SR)8]0)について、次の4つを明らかにした;1) Au4Pt2合金クラスターは、Au-Au結合を介した一次元(1D)連結構造体の構成単位となり得る金属クラスターである。2)いずれのAu4Pt2合金クラスターも類似した幾何構造を有しているが、クラスター内での配位子間相互作用は官能基構造に依存して異なっており、このことも関係して、配位子の広がり方も官能基構造に依存して異なっている。3)配位子の広がり方の違いに起因して、クラスター間での配位子間相互作用が変化し、それにより、1D連結構造の形成有無や連結構造が変化する。
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