研究課題/領域番号 |
20H02728
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分33010:構造有機化学および物理有機化学関連
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研究機関 | 国立研究開発法人理化学研究所 |
研究代表者 |
村中 厚哉 国立研究開発法人理化学研究所, 環境資源科学研究センター, 専任研究員 (20374902)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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キーワード | フタロシアニン / らせん / 円偏光発光 / キラリティー |
研究成果の概要 |
フタロシアニンは平面・環状の2次元π共役構造をもつ化合物であり、様々な機能性を有するため基礎・応用の両面から精力的に研究されている。本研究では通常のフタロシアニンとは異なる非平面・非環状の3次元構造をもつ化合物をターゲットとし、新規化合物を合成してそれらの物性を評価した。合成した化合物の多くは柔軟ならせん構造をもつことが明らかとなり、その特徴を利用して円偏光発光性分子やキラル認識分子を開発した。
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自由記述の分野 |
物理有機化学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
らせん構造をもつπ電子系分子はそのユニークな構造から基礎学術的に興味がもたれるだけでなく、円偏光発光性分子や不斉触媒分子など機能性分子としての応用にも興味がもたれている。本研究では従来研究対象として注目されていなかったフタロシアニン系らせん化合物に対して実験と理論の両面から研究を展開し、分子構造と物性との相関関係に関する知見を深め、高付加価値π電子系らせん分子の設計指針を提供することができた。
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