研究成果の概要 |
カチオン性銅触媒による[1,3]-酸素転位反応を基盤とする多様な多置換アニリン化合物や三次元分子の効率的合成法を確立した。この酸素転位反応はナフタレンやインドール骨格上でオルト選択的に進行することから、ペリ位選択的C-H酸化化反応と相補的とみなせる。オルトアミノフェノールの相補的合成法となる[1,3]-窒素転位反応の触媒化に成功した。アルキンの触媒的π活性化を起点とする骨格転位反応において、スルフィニルイミンをN-S/O-S結合連続切断反応による歪んだ3員環ヘテロ環の構築反応を開発した。さらにスルフェンアミドN-S結合が末端アルキンに挿入する金触媒反応を開発した。
|