DATB合成法の刷新に至った。新規B-スピロ型中間体を新たに設定することで,4工程かかっていた従来法に比して2工程でカラムクロマトグラフィーフリーでの安価かつスケーラブルな合成法の確立に成功した。擬平面分子であるTQから立体化分子の構築においては,立体型キノリン4量体TEtraQuinoline (TEQ),ならびに3量体oxa-TriQuinoline(o-TQ)の構築に至り,各種遷移金属との錯形成,Zn(II)選択蛍光応答,Fe(II)錯体による各種酸化反応を促進能などを見出し,多くの魅力ある機能を有する新規分子骨格となることを示した。
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