8つのプロトンおよび6電子により、亜硫酸イオン(SO3 2-)を硫化水素へと変換する亜硫酸イオン還元活性化(SO3 2- + 8H+ + 6e- → H2S + 3H2O)を、二核ルテニウム錯体を用いて段階的に達成した。これは、自然界に存在する亜硫酸還元酵素の機能を再現したことになる。 これまで、同じ二核ルテニウム錯体を用いて一酸化窒素(NO)分子やそのオキソアニオンである亜硝酸イオン(NO2-)の還元サイクルを達成している。そのため、この二核ルテニウム錯体反応場が、小分子活性化に有効に機能することがわかった。
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