学術的意義は、エステルフリー型の新しいトリメチレンカーボネート誘導体を分子設計して実際に合成し構造解析したこと、これらの重合反応特性を明らかとしたことである。得られた新規高分子化合物の熱的特性・力学特性を分析し、新規の化学構造と物性を相関させたことにも、意義がある。 社会的意義は、環境低負荷型分解性高分子として分解性高分子を多様化し、多様な高分子材料を提供可能となった点である。分解性高分子は化学構造および物理的特性が限られており、様々な用途に向けて利用可能となる点に意義がある。分解しても分解生成物は中性を維持するという特徴は、多くの実用の場面で有利な特徴となると期待される。
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