研究成果の概要 |
本研究では、分極維持可能な強誘電性柱状液晶相を発現する化合物N,N'-ビス(3,4,5-トリアルコキシフェニル)ウレア(R = (S)-citronellyl基)について、分極維持メカニズムや必要な分子構造ついて解明を試みた。rac-citronellyl基を有する化合物は、キラルソーティングし同様な分極維持を示すことを見出した。また、(S)-citronellyl基とdecyl基をフェニル基への位置選択的な導入により、3位と5位のcitronellyl基が分極維持に重要な役割を担っていることが判明した。さらに、分岐アルキル鎖の導入により、強誘電性柱状液晶相を低温化し、室温駆動を達成した。
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