蛍光性有機分子であるベンゾチアジアゾール誘導体(BT)を導入した2次元ペロブスカイトを発光層としたLED中では、注入された電子とホールは、エネルギーギャップが小さなPbBr無機層を通って輸送され、再結合によりPbBr無機層で励起子が形成される。形成されるbright励起子はdark励起子よりも3倍多く、さらに、dark励起子からbright励起子への変換が高効率で生じる。つまり、電流励起によりPbBr層で形成される励起子の全てがBTの発光性一重項励起子へとエネルギー移動するために、本2次元ペロブスカイトLEDの内部量子効率が100%となる。
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