本研究は、高効率と高耐久性を併せ持つ二酸化炭素還元電極触媒と光触媒を具現化することを目的とした。電極材料には、物理的に安定で水素生成過電圧を高めることが可能なアモルファスカーボンを利用した。水素生成過電圧を高める効果の高い窒素を不純物原子とした、窒素ドープ導電性a-C電極の表面に活性サイトとして働くアミノ基とカルボニル基の導入により、二酸化炭素をギ酸に還元可能なa-C電極触媒を具現化できた。二酸化炭素還元電流効率は95%と高い値を示し、二酸化炭素電流の6時間後の低下率は7%程度と非常に安定である。したがって、高効率と高耐久性を併せ持つ二酸化炭素還元電極触媒の具現化に成功したと結論づけられる。
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