提案する超解像マッピング技術の開発のため、α-アミノ-3-ヒドロキシ-5-メソオキサゾール-4-プロピオン酸(AMPA)型グルタミン酸受容体を可視化対象とした小分子プローブ候補の開発を行った。分子設計の戦略としては、小分子リガンドと機能性タンパク質の複合体の既知の構造情報を利用して、構造展開の容易さも指標に含めてリガンド構造としてキノキサリンジオンを選定し、機能性スペーサーを挟んで蛍光団を組み込んだ小分子プローブの候補群を設計・合成した。また、AMPA型グルタミン酸受容体のリガンド結合ドメインの精製タンパク質を取得して、ストップトフロー実験によりリガンドと受容体の結合・解離特性の評価を行った。超解像マッピングへの応用の前段階として、AMPA型グルタミン酸受容体を発現した培養細胞を用いて蛍光イメージングによりプローブ候補群の特性を検証したところ、標的受容体を発現した培養細胞を蛍光染色することが可能なプローブ候補を見出した。
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