研究実績の概要 |
①Pseudomonas sp. SCT株のヨウ素酸呼吸に及ぼすidrA, idrC, idrD遺伝子の影響を調べるため、In-Fusionクローニング、大腸菌の形質転換、サブクローニングを経て、ΔidrA、ΔidrC、ΔidrD、ΔidrCDと合計4種類の遺伝子破壊株を構築した。また、これら変異株は酸素呼吸条件や脱窒条件では親株と遜色ない生育を示したが、ヨウ素酸呼吸条件では生育できないことを確認した。以上のことから、SCT株のヨウ素酸呼吸には、idrA, idrC, idrDの全ての遺伝子が必須であることが示された。②ゲノム中にidrABCDクラスターを有する陸圏細菌Azoarcus sp. DN11の譲渡を受け、ヨウ素酸呼吸条件で培養を開始した。③同じくゲノム中にidrABCDクラスターを有する3種類の好気性海洋細菌(Roseovarius azorensis、Aliiroseovarius sediminilitoris、Notoacmeibacter marinus)を購入し、ヨウ素酸存在下での培養を開始した。
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