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2023 年度 研究成果報告書

がんの発生や悪性化に関与する転写因子複合体の構造解明とその制御法の開発

研究課題

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研究課題/領域番号 20H02910
研究種目

基盤研究(B)

配分区分補助金
応募区分一般
審査区分 小区分38030:応用生物化学関連
研究機関株式会社ファスマック (2022-2023)
東京大学 (2020-2021)

研究代表者

宮園 健一  株式会社ファスマック, バイオ研究支援事業部, 研究員(移行) (90554486)

研究分担者 栗崎 晃  奈良先端科学技術大学院大学, 先端科学技術研究科, 教授 (60346616)
研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2024-03-31
キーワードTGF-β / 分子間相互作用
研究成果の概要

細胞の増殖や分化等の制御を行うTGF-βは、がんの発生や悪性化と強く関係する。細胞内におけるTGF-βシグナルの主役は、シグナル依存的に形成されるSMAD2/3を中心とする転写因子複合体である。本研究では、細胞内におけるTGF-βシグナルの精密な制御を可能とする新規手法の開発を目指し、SMAD2/3-転写因子複合体の構造学的な解析とその新規制御法の開発を行った。その結果、X線結晶構造解析法によりSMAD2/3-転写因子複合体(SMAD2-CBP, SMAD2-TMEPAI等)の構造を決定したほか、転写因子複合体の形成阻害を通じてTGF-βシグナルの抑制が可能であることを明らかにした。

自由記述の分野

構造生物学

研究成果の学術的意義や社会的意義

TGF-βシグナルを細胞内で伝達する転写因子SMAD2/3は、多様な転写因子複合体を形成することが知られている。本研究では、その多様な複合体形成にかかわる構造基盤を明らかにしたほか、構造を元に設計したペプチド配列を利用することで、タンパク質分子間相互作用の阻害を通じたTGF-βシグナルの抑制を可能とした。TGF-βシグナル伝達系の異常はがんの発生や悪性化に強く関係しており、そのシグナル伝達機構の解明と新規制御法の構築はがんの新規治療法の開発のために重要な知見となる。

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公開日: 2025-01-30  

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