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2021 年度 実績報告書

低温ストレス応答の分子メカニズムを基盤とした低温耐性トマトの開発

研究課題

研究課題/領域番号 20H02945
研究機関岩手大学

研究代表者

RAHMAN ABIDUR  岩手大学, 農学部, 准教授 (30447114)

研究分担者 宮崎 雅雄  岩手大学, 農学部, 教授 (20392144)
研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2023-03-31
キーワード低温ストレス / GNOM / 植物 / ホルモン / タンパク質輸送
研究実績の概要

本研究の目的は、耐寒性植物を開発するための分子調節因子を見つけることである。このために、私たちは、細胞内タンパク質輸送を調節するGNOMと呼ばれるタンパク質に集中している。
COVID-19のパンデミックのせいで、 2021年 の研究の進捗は予想よりも遅かった。低温感受性および耐寒性GNOM株の比較プロテオミクス分析を通じて、以前に、いくつかの候補タンパク質を同定した。CRISPR-Cas9ゲノム編集技術を使用して、これらのタンパク質の機能的役割の特徴を明らかにし始めた。COVId-19のため、実験の進行は予想通りではなかった。 この研究は 2022年にも継続する。
以前、CRISPR-cas9でトマトGNOMの変異を生成した。 2021年に突然変異株を成長させ、DNA配列決定によって突然変異を確認し、それらの成長と発達を特徴づけた。50株のうち、35株は確認された突然変異を示しました。突然変異は、シロイヌナズナのようなトマトにさまざまな成長欠陥をもたられた。 興味深いことに、トマトのGNOM変異体のいくつかは、葉の変形、奇形の花、奇形の果実を示した。端な場合、果実は種子を生成しなかった。GNOM機能が種間で類似していることを示唆している。生成したいくつかの変異体から種子を収集した。 2022年に、これらの変異体はそれらの低温ストレス応答について特徴づけられる。トマトHDR実験はうまくいかなかった。 Covid-19のパンデミックにより、多くの形質転換株が失われました。2022年に実験を再開する。
2021年の厳しい状況でも、3つの論文国内/国際ジャーナルに掲載された。そのうち1つはFeature Article になった。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

COVID-19のパンデミックのせいで、 2021年 の研究の進捗は予想よりも遅かった。
ただし、目標の60%を達成することができた。低温ストレスにおけるアクチンアイソバリアントの役割に関する研究が完了した。ACT8は低温ストレス下でタンパク質を輸送する主要な要因として機能することが実証された。 ACT8の過剰発現は、植物を耐寒性にする。
今、提出用の論文を準備中。

今後の研究の推進方策

2022年には、次の実験が行われる:
1.低温ストレス応答のためのトマトGNOM突然変異系統の特徴づけ。
2.低温ストレス応答のためのGNOMの機能分析。
3. GNOM過剰発現トマト株を作成し、低温ストレス応答を特徴づけ。
4。GNOMのHDRを介したゲノム編集株の生成。
5。低温感受性および低温性変異株におけるホルモンの比較分析

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2022 2021

すべて 雑誌論文 (3件) (うち国際共著 2件、 査読あり 3件、 オープンアクセス 2件)

  • [雑誌論文] Cellular protein trafficking: a new player in low temperature response pathway2022

    • 著者名/発表者名
      Ashraf MA, Rahman A
    • 雑誌名

      Plants

      巻: 11 ページ: 933

    • DOI

      10.3390/plants11070933

    • 査読あり / オープンアクセス / 国際共著
  • [雑誌論文] Cs を効率的に取り込む植物タンパク質を世界で初めて同定-放射性セシウムで汚染された土壌を植物で浄化する手法の開発に前進2022

    • 著者名/発表者名
      ラーマン・アビドゥール*, 伊藤 圭汰
    • 雑誌名

      Isotope News

      巻: 779 ページ: 42-45

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Actin isovariant ACT7 modulates root thermomorphogenesis by altering intracellular auxin homeostasis.2021

    • 著者名/発表者名
      Sumaya P, Rahman A*
    • 雑誌名

      International Journal of Molecular Sciences

      巻: 22 ページ: 7749

    • DOI

      10.3390/ijms22147749

    • 査読あり / オープンアクセス / 国際共著

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公開日: 2022-12-28  

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