研究成果の概要 |
トウガラシ(Capsicum)では5つの栽培種が存在する. 本研究では種間交雑での座止を引き起こす原因を明らかにすることを目的とし,原因遺伝子の探索を行った. 交雑分離集団を用いてQTL-seqを行った結果, 座止は2つの優性補足遺伝子によって発現するエピスタシス現象であることが分かった. これら2つの遺伝子をそれぞれA(a)遺伝子, B(b)遺伝子とし, それぞれは第7染色体, 第10染色体に座乗することが分かった. またB(b)遺伝子の候補領域を約266 Kbpに絞ることができ, 自己免疫に関わる特定の遺伝子がB(b)遺伝子の候補遺伝子として考えられた.
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