研究課題/領域番号 |
20H03014
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研究機関 | 慶應義塾大学 |
研究代表者 |
一ノ瀬 友博 慶應義塾大学, 環境情報学部(藤沢), 教授 (90316042)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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キーワード | レーザー測量 / 合成開口レーダー / モニタリングサイト1000 / 鳥類 / 昆虫類 |
研究実績の概要 |
研究は島嶼部を除く、日本全国を対象とする。生物多様性に係わる生物分布情報として、環境省が公開しているモニタリングサイト1000のうち、陸域の森林・草原のモニタリングサイトを対象とする。環境省によれば森林・草原のサイトは合計467あり、そのうち48が研究者により調査が行われているコアサイト、準コアサイトである。それ以外は市民調査員の調査による陸生鳥類サイトである。つまり、467のサイトで鳥類の調査が行われており、モニタリングサイト1000の中でも最も数が多い。よって、まず分類群として鳥類を対象とする。採用するリモートセンシングデータはALOS-2のPALSAR-2のみならず、それ以外の衛星データ、そして航空LiDARである。はじめに航空LiDARを活用し、森林の階層構造が 鳥類の多様性をどの程度指標できるか明らかにする。鳥類の多様性は植生の階層構造の複雑さに影響を受けることが広く知られており、植生の階層構造についてのリモートセンシングデータを用い、鳥類の多様性を評価しようとすることは極めて妥当である。目的変数とする鳥類の多様性は、種数や多様度指数に加え、functional diversi tyとtaxonomical diversityも設定する。機能の区分としては、食性と営巣場所の選好性を想定している。これらの鳥類の多様性に係わる目的変数に対し、LiDARを始めとした各種リモートセンシングデータを説明変数とし、一般化線形モデル(GLM)を作成する。 2020年度に予定していた鳥類調査が、新型コロナウィルス感染症拡大のために繁殖期を中心に実施がほぼ不可能になってしまったが、2021年度に繰り越した予算を用いて、2021年の繁殖期に概ね予定通り実施することができた。加えて、モニタリングサイト1000の調査対象地についても現地の相観植生調査を行った。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
2020年度の野外調査については2021年度に繰り越して実施できた。
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今後の研究の推進方策 |
2019年末からの新型コロナウィルス感染症拡大は遠隔地での野外調査に大きな支障を及ぼしている。しかし、本研究については、当初予定していたモニタリングサイト1000以外にも、鳥類の生息状況についてのデータベースを活用できる見込みが立ちつつあり、それらの活用を進める予定である。
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