研究課題/領域番号 |
20H03028
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分40010:森林科学関連
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研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
平野 恭弘 名古屋大学, 環境学研究科, 准教授 (60353827)
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研究分担者 |
藤堂 千景 兵庫県立農林水産技術総合センター, 森林林業技術センター, 上席・主任研究員 (00463414)
池野 英利 福知山公立大学, 情報学部, 教授 (80176114)
檀浦 正子 京都大学, 農学研究科, 准教授 (90444570)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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キーワード | 樹木根 / 根系深さ / 地中レーダ / 森林土壌 / 人工林 |
研究成果の概要 |
気候変動に伴う豪雨や強風などから樹木の根返りを防ぐため、根系の最大深さを評価する必要がある。根系評価はこれまで破壊的掘り取りが主であるが、本研究では地中レーダを用いて非破壊で根系最大深さを推定すること、根系深さと関連する樹木地上部や土壌特性との関連を明らかにすることを目的とした。その結果、スギの根系構造を地中レーダを用いて推定可能であった。一方で周辺樹木の根も地中レーダが検出するため根系構造を過大評価する傾向があった。またクロマツの樹高は根系の最大深さをよく現わしていることを明らかにした。
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自由記述の分野 |
森林科学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
気候変動に伴う豪雨や強風により樹木の根返りや流木化を防ぐ必要がある。樹木の根返りには根の最大深さや根の健全な発達状態を評価する必要がある。またこれまで根系評価では土壌を掘り取る破壊的な調査が主流であった。本研究では土壌を掘らずに根系を推定する方法として地中レーダ探査を用いて非破壊的に明らかにすること、また樹木の地上部や土壌特性から根系最大深さを推定できるかについて明らかにすることを目的とした。その結果、地中レーダを用いてスギ根系構造の推定は可能であったが、幹直下の根の評価が困難なことや根の広がりを過大評価することが示唆された。またクロマツでは樹高が根の最大深さ指標となる可能性を指摘した。
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