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2023 年度 研究成果報告書

生物時計が調節する魚類の免疫リズムの解明 ~感染症の防除を目指して~

研究課題

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研究課題/領域番号 20H03064
研究種目

基盤研究(B)

配分区分補助金
応募区分一般
審査区分 小区分40030:水圏生産科学関連
研究機関宮崎大学

研究代表者

河野 智哉  宮崎大学, 農学部, 准教授 (60527547)

研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2024-03-31
キーワード魚類 / 免疫 / 概日リズム / 時計遺伝子
研究成果の概要

魚類における免疫分子の発現動態を調査し、炎症性サイトカインや病原体認識受容体の発現には概日リズムが備わっていることを突き止めた。また当該リズムは時計遺伝子群によって制御されていることを明らかにした。さらに、時計遺伝子破壊メダカに免疫刺激を与えたところ、炎症性サイトカインの発現応答が野生メダカと比べ減弱化した。続いて、異なる時刻に病原細菌をメダカに感染させると、死亡率に有意な差異が生じることを見出した。また、異なる時刻に不活化菌体を接種したメダカの腎臓において、免疫分子の発現に違いがあることを明らかにした。以上のことから、魚類の免疫は概日リズム性の制御機構を有することが示唆された。

自由記述の分野

時間免疫学

研究成果の学術的意義や社会的意義

本研究によって、魚類の免疫システムには時計遺伝子群によって制御された概日リズムが備わっていること、また、病原細菌感染に対する免疫応答も感染時刻によって異なることが明らかとなった。これらの成果は、魚類免疫学分野に新たな側面をもたらすこととなり、これまで解明されていない免疫現象の理解を可能にする。また、水産増養殖現場の魚病問題解決に寄与するものであり、新たな水産用医薬品の開発や飼養管理技術の向上につながることが期待される。

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公開日: 2025-01-30  

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