研究課題/領域番号 |
20H03065
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研究機関 | 国立研究開発法人水産研究・教育機構 |
研究代表者 |
關野 正志 国立研究開発法人水産研究・教育機構, 水産資源研究所(横浜), グループ長 (90371799)
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研究分担者 |
横内 一樹 国立研究開発法人水産研究・教育機構, 水産資源研究所(横浜), 主任研究員 (50723839)
白井 厚太朗 東京大学, 大気海洋研究所, 准教授 (70463908)
中村 洋路 国立研究開発法人水産研究・教育機構, 水産資源研究所(横浜), 主任研究員 (90463182)
中道 礼一郎 国立研究開発法人水産研究・教育機構, 水産資源研究所(横浜), 主任研究員 (70401255)
山本 佑樹 国立研究開発法人水産研究・教育機構, 水産資源研究所(横浜), 研究員 (10881980)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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キーワード | 自然選択 / 一塩基多型 / 集団ゲノミクス / 集団遺伝学 / 分子生態学 |
研究実績の概要 |
本年度、静岡県浜名湖産のニホンウナギ(降河中の銀ウナギが中心)の新規標本を得た(N = 26)。これらの標本についてゲノムDNAを抽出した。一方、愛媛産のニホンウナギについてはCOVID19の影響でサンプリングが出来なかったため、研究分担者(横内一樹)が凍結保存していた標本(2016-2017年度採集。N = 56)で代用することにした。これらの標本からもDNAを抽出済みである。なお、愛媛産の標本については耳石の微量元素解析により由来(海ウナギか川ウナギか)を同定済みである(海ウナギ、N = 16; 川ウナギ、N = 23; Shifter、N = 16)。 昨年度にDNAを抽出した標本(浜名湖、N = 21; 愛媛、N = 44)について、RADライブラリーを作製し、次世代DNAシーケンサーによりシーケンスデータを得た。得られたシーケンスリード数は20,002,292から99,002,225(mean = 32,798,725; sd = 10,066,497)であり、SNP同定を行う上で十分なデータ量であった。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
計画では、研究期間の3年目までは標本の採集とDNAデータの蓄積、4年目(最終年)に得られたデータの統計解析を行うことになっている。コロナ禍のため、標本の採集は計画通りには進んでいないが、過去に採集された標本を用いることで、標本の問題を解決している。従って研究は予定通りに進んでいると判断する。
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今後の研究の推進方策 |
2022年度は引き続き新たな標本の収集を行うとともに、RAD解析によりSNP情報を蓄積する。最終年度(2023年度)には、これまでに得られたSNP情報をもとに、海-川ウナギを特徴づけるSNPを探索する。
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