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2022 年度 実績報告書

家畜繁殖障害の原因究明:エクソソーム欠損に起因する卵巣疾患の解明

研究課題

研究課題/領域番号 20H03124
研究機関東京大学

研究代表者

杉浦 幸二  東京大学, 大学院農学生命科学研究科(農学部), 准教授 (20595623)

研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2023-03-31
キーワード卵巣 / エクソソーム
研究実績の概要

本研究は、マウス卵巣顆粒層細胞によるエクソソーム分泌に必須のSmpd遺伝子に着目し、その遺伝子欠損マウスの表現型解析を通して、卵巣エクソソームの機能を解明するものである。本年度は、卵巣顆粒層細胞特異的にSmpd4遺伝子を欠損したマウスを作製し、飼育数の増加、表現型解析を行った。当該Smpd4コンディショナルノックアウトマウスでは、卵巣発達動態に異常がみられたものの、卵巣におけるSmpd4遺伝子発現の抑制が十分ではなく、メスは妊孕性を有していた。そのため現在、Smpd4遺伝子の対立遺伝子の一つを全身性に破壊したマウスの作製に取り掛かっている。
また上記のコンディショナルノックアウトマウスではエクソソームの分泌機構をターゲットとしている。このマウスでは卵胞の発達期に異常がみられるため、発達した卵胞内でのエクソソーム機能を解析することが困難である。そこで、発達した卵胞特異的にエクソソームの取り込み機構をターゲットとした遺伝子改変マウスを作製するため、顆粒層細胞におけるエクソソーム取り込み機構解析を昨年度に引き続き行った。昨年度同定した顆粒層細胞におけるエクソソーム取り込みに関与するエンドサイトーシス経路について、さらに詳細な解析を行った。卵母細胞由来の増殖因子などがエンドサイトーシス経路の制御を介してエクソソーム取り込みを制御する可能性など、卵胞内でのエクソソームの取り込み機序について興味深い知見を多数得ることができた。

現在までの達成度 (段落)

令和4年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

令和4年度が最終年度であるため、記入しない。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2022

すべて 雑誌論文 (3件) (うち査読あり 3件、 オープンアクセス 1件) 学会発表 (1件) (うち招待講演 1件)

  • [雑誌論文] Cooperative effects of oocytes and estrogen on the forkhead box L2 expression in mural granulosa cells in mice2022

    • 著者名/発表者名
      Ito Haruka、Emori Chihiro、Kobayashi Mei、Maruyama Natsumi、Fujii Wataru、Naito Kunihiko、Sugiura Koji
    • 雑誌名

      Scientific Reports

      巻: 12 ページ: 20158

    • DOI

      10.1038/s41598-022-24680-x

    • 査読あり / オープンアクセス
  • [雑誌論文] Effect of fibroblast growth factor signaling on cumulus expansion in mice in vitro2022

    • 著者名/発表者名
      Kanke Takuya、Fujii Wataru、Naito Kunihiko、Sugiura Koji
    • 雑誌名

      Molecular Reproduction and Development

      巻: 89 ページ: 281~289

    • DOI

      10.1002/mrd.23616

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Expression and regulation of estrogen receptor 2 and its coregulators in mouse granulosa cells2022

    • 著者名/発表者名
      EMORI Chihiro、KANKE Takuya、ITO Haruka、AKIMOTO Yuki、FUJII Wataru、NAITO Kunihiko、SUGIURA Koji
    • 雑誌名

      Journal of Reproduction and Development

      巻: 68 ページ: 137~143

    • DOI

      10.1262/jrd.2021-114

    • 査読あり
  • [学会発表] 胞状卵胞発達を支える細胞間コミュニケーション2022

    • 著者名/発表者名
      杉浦幸二
    • 学会等名
      第63回日本卵子学会学術集会
    • 招待講演

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公開日: 2023-12-25  

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